
みなさん こんにちは!
本日は現在公開中の映画
TENET テネット (原題: TENET)
を紹介します!
ネタバレなしで、難解なストーリーの楽しみ方を紹介させて頂きます。
Contents
あらすじ
CIAの諜報員である「名もなき男」(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、キエフのオペラ劇場にて、テロリストの鎮圧のミッションに出動。
その結果、自身と仲間1人が囚われるという失敗を侵す。
仲間を裏切るよりは、死ぬことを選んだ彼は、与えられた毒のピルを飲む。
目が覚めた「主人公」は死んでおらず、フェイと名乗る男から、試験の「合格」を告げられる。
実はミッションは、彼が自分を犠牲にしてまで秘密を守り通せるかを試しており、それに合格した彼にフェイは、ある「ミッション」を課す。
それは第3次世界大戦を防ぎ、人類を救うというもの
未来から、「時間の逆行」を行う装置が送られたことで、時間を「過去に進められる」ことを知る主人公。
それによって、人類が滅亡する可能性を示唆された彼は、突如現れた協力者「ニール」(ロバート・パティンソン)とともに、人類を救うミッションへと身を投じる。
訳の分からないままミッションに参加する主人公と、謎の協力者「ニール」
「時間が逆行」するとは何か、本当の黒幕は誰なのか、そして「名もなき男」はミッションを成功させ、人類を救うことができるのか、、、
見所を徹底解説
主人公「名もなき男」の見せる信条(TENET)
物語は、キエフのオペラ劇場にて襲撃するテロリストを、鎮圧する場面から始まります。
序盤から、何のミッションなのか分からないまま、私たち観客は、巻き込まれるのですが、ここで主人公の性格や人物像を図ることができます。
ミッションの過程で、重要人物の救出に成功する「主人公」ですが、観客の犠牲を最小限にするために、危険を冒します。
そして、仲間を裏切るよりも、自身の死を選ぶほどの正義感を見せる人物でもあります。
そんな信条(TENET)とも言える人柄を持った、「名もなき男」は訳もわからないまま、人類を救うミッションに挑んでいきます。
「時間の逆行」と謎の相棒ニール

今回大きな鍵を握るのが「時間の逆行」
このテクノロジーは、未来から与えられたものであり、第3次世界大戦を引き起こし、人類を滅亡させるものであるとされています。
また、「名もなき男」は、「時間の逆行」を「エントロピーの減少」とも説明され、「時間の逆行」を表すツールとして、「逆行する弾丸」を与えられます。
こちらは、壁に撃ち込まれた弾丸が、銃の引き金を引くことで、銃の中に装填されるというもの。
まさに、銃を打ち込む流れと逆行しています。
この「逆行」の理論、序盤ではあまり出てこないのですが、中盤より大変重要な理論になってきます。
まさに、中盤から、「逆行」して物語が進むからです、、、
そしてこの非現実的な理論の「時間の逆行(エントロピーの減少)」を認識し、理解していると思われるニール。
彼はなぜ、「名もなき男」にこれほどまで協力するのか。
彼は、「時間の逆行」に関してどこまで知っているのか。
そして、彼の正体は一体誰なのか。
難解?なストーリー

ノーラン史上1番の難解作と言われる今作。
ではどのくらい難解なのか?
結論、この作品は
難解ではない
です。
「考えるのではなく、感じるのよ」
序盤の「エントロピーの減少」の説明の際に、主人公に諭される言葉。
これこそ、物語を読み解くキーになるのではないか、、、?
ストーリーの大筋としては、単純に、第3次世界対戦を阻止する物語。
それが、結果として、人類を救う物語へと転じていきます。
そして、細かい展開は、悪役たちのそれぞれのエゴと、それに対してある一定の信条(TENET)を通す主人公による攻防と見れば、分かりやすいかと思います。
今作の悪役とも言える、アンドレイ・セイター(ケネス・ブラナー)は、人類を滅ぼす使命を担う。
しかし、それを自分の死期に合わせることで、自分が死ぬと同時に人類が滅ぶように設定しています。
また、執拗に妻を束縛するような性格も相まって、エゴを通す、いかにも悪役的な立ち回りを見せます。
また、セイターの妻であるキャサリン・“キャット”・バートン(エリザベス・デビッキ)
一見冷徹な美女で、主人公の要求を退けますが、「夫と別れて息子と暮らしたい」という人間味あふれる一面を見せる人物です。
そして、そんな人間味がラストの展開にも影響を与えてきます、、、
それに対して、主人公は、前述の通り、信念や信条を持ち合わせた人物。
人々の犠牲は最小限にし、決して仲間を裏切ることはしない、仲間を売るなら死を選ぶような正義感にあふれる人物です。
単純に、この信念を持った主人公と、エゴの塊の悪役の対立としても見応えのある映画。
まさに「考えるのではなく、感じる」だけでも楽しめる映画なのです。
初めて見る方は、頭を空っぽにすることで、単純に、この物語展開だけで、楽しむことができるのではないでしょうか。
もちろん、それだけでなく、「時間の逆行」をテーマにした、綿密に計算された展開も見所の一つ。
それを読み込むためには、何度か見る必要はありそうですね、、、
このクライマックスは、結末じゃない、、、

一般的な映画では、時間は不可逆性なので、物語が進むにつれて、いわゆるクライマックスに向かっていきます。
しかし、この映画、「時間の逆行」をテーマにしているだけに、物語のクライマックスに、結末が用意されているわけではないです。
「TENET」という題名の回文宜しく、中盤より、物語は映画の序盤へと時を「逆行」し始めます。
つまり、「主人公たちの結末」は物語の序盤に孕んでいると言っても過言ではないのです。
彼らの結末は、どこに向かっていくのか、、、、
もちろん、一度見ただけでは理解することが、不可能なのではないか、とも思える今作。
一度だけ見て楽しむのも、もちろんありだとは思います。
ですが、何度か観賞し、物語の、登場人物たちの「結末」をしっかりと理解して頂きたい作品ですね。
いかがでしたか?
気になった方は、ぜひ劇場まで足を運んで見てください♪
単純に考えればいいとは言っても、やはり難解なストーリー
理解するために、何度が観賞してみるのもありですね!
予告編

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TENET テネット(字幕版)
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