![事故物件_ポスター](https://i0.wp.com/itoshun.xyz/wp-content/uploads/2020/09/a4eb0995ce4f8672185dea74f46234b559d63a0b_xlarge.jpg?resize=920%2C483&ssl=1)
みなさん こんにちは!
先日、映画
事故物件 恐い間取り
を見てきましたので、感想含めたレビューを紹介します。
ちなみに、
ネタバレあり
で進めるので、注意!
まだ見ていない方は、こちらの紹介をチェック!
![](https://i0.wp.com/www15.a8.net/0.gif?resize=1%2C1&ssl=1)
Contents
〜あらすじ〜
売れない芸人コンビ「ジョナサンズ」の山野ヤマメ(亀梨和也)は、相方の中井大佐(瀬戸康史)に解散を告げられ、途方にくれていた。
中井の仲介もあり、大阪のローカル番組プロデューサーの松尾雄二(松尾雄二)と知り合ったヤマメ。松尾から、冗談まじりに番組のネタ作りのため、「事故物件」に住むことを提案される。
ある「事故物件」を紹介され、一夜を過ごすヤマメ。
その際に撮影した映像には、白い奇妙な「オーブ」のようなものが映り込んでいた、、、、
「事故物件」に住むネタが話題を呼び、「事故物件」を転々とするヤマメ。
その中で、「事故物件」を紹介してくれる不動産業者、横水純子(江口のりこ)の助けもあり、殺人、自殺、無理心中のあった物件に住むヤマメ。
いつしか彼は、「事故物件住みます芸人」として人気を博して行く。
古くからのファンでメイクアシスタントの小坂梓(奈緒)はそんなヤマメを心配する。
彼女には、「見えない何か」が見えていたのだ、、、
梓の心配を他所に、世間の評判に味をしめた彼は、ある「事故物件」を紹介される。
しかし、そこにはヤマメの想像を絶する恐怖が待ち受けていた、、、
気になった方はこちらの予告編も
映画『事故物件 恐い間取り』【予告】8月28日(金)全国公開
!! ここから先はネタバレありなので注意 !!
個人的な感想・レビュー
衝撃?のラスト
![驚く男](https://i0.wp.com/itoshun.xyz/wp-content/uploads/2020/09/驚く人.jpg?resize=920%2C603&ssl=1)
東京(正確には千葉)で最強の物件を紹介してもらったヤマメ。
そこで、その物件に潜む恐怖に見舞われる。
しかし、その地に蔓延る幽霊より、恐ろしいものがヤマメを襲う。
そんなヤマメの危機に駆けつける梓と中井。
最終的に、中井の線香と、梓の傘によって、ヤマメは危機を脱するのだった、、、。
正直、ホラーファンからしたら「うーん」という様なラストでしたね。
雰囲気が若干コメディを脱していない感じがしました。
まあ、お笑い芸人が主人公ということもあり、コメディ色が強くなってしまうのは仕方ないのかな。
そういう意味でホラーが苦手な人にもおすすめできる作品には仕上がっていたのではないでしょうか。
結末の落とし所
それにしても、昨今のホラーの結末は、落とし所が難しいと、改めてこの映画を観て感じた部分はあります。
もちろん、度肝を抜くラストはできるかもしれませんが、すでにやり尽くされている感が否めないですよね。
変にバットエンドにしても、
「よくある結末か、、、」
![映画を見る人](https://i0.wp.com/itoshun.xyz/wp-content/uploads/2020/09/映画を見る人.png?resize=162%2C185&ssl=1)
という目で見られ、ハッピーエンドにしても
「ホラーにしては最後が怖くなかったよね」
![カップルで映画を見る人](https://i0.wp.com/itoshun.xyz/wp-content/uploads/2020/09/映画_カップル.png?resize=236%2C199&ssl=1)
なんて言われることもしばしば。
そういう意味で落とし所をどうしようかなって悩んだ感じが感じ取れました。
後味を悪くする、ちょっとした恐怖のスパイスのつもりで、不動産業者の横水さんを事故死させた感もありましたね。
ラストの展開の試行錯誤が感じ取られるラストでした。
ちょっと残念な伏線の張り方
![宇宙](https://i0.wp.com/itoshun.xyz/wp-content/uploads/2020/09/shutterstock_1054030742.jpg?resize=920%2C575&ssl=1)
途中の展開であった、伏線やエピソードがあまり生かされなかったのが個人的には残念でした。
例えば、ヤマメのおばあちゃんの話。
ヤマメのお笑い芸人になるきっかけになった「笑いは寿命を174秒延ばしてくれる」という言葉を物語るエピソードです。
自分の中で、勝手にラストの「死神」との対峙の際に、おばあちゃんが助けてくれる、みたいな展開を予測してしまったこともあるのですが、このおばあちゃんの伏線があまり価値がなくなった感じがしました。
また、2軒目の殺人エピソード
明らかに溺死で殺人された伏線(留守電の呻き声、お風呂場での髪の毛など)がある中で、畳に残された血痕の矛盾。
ここの「なぜ」を突き止める形で、その殺人事件を掘り下げていくという展開ではどうでしょうか。
一度そのクッションを挟むことで、単純な殺人事件ではなく、本当は日々暴行を加えられていた、という事実が浮き彫りになり、印象に残る恐怖になるのではと感じました。
また、3軒目の首吊り自殺の物件。
結局のところ、住人が次々と自殺するという謎を解明するには至らなかった感があります。
前の住人はドアノブで自殺したはずなのに、ロフトの梯子にも残る首吊りの痕跡。
連鎖する自殺を辿っていくと、その根元が明らかになり、真の恐怖が判明する、などの展開まで掘り下げても良かったのでは。
その「自殺の連鎖」が簡素に扱われていたのが少し気になりました。
時間的な問題もあったのではないかと思うのですが、各話のエピソードに深みを持たせると、それぞれの物件の恐怖もますのではないかと感じました。
いろんな事情はあるのでしょうが、随所の伏線やエピソードの生かし方が、個人的に物足りなさを感じましたね。
ホラーとコメディのハイブリット
![暗闇のピエロ](https://i0.wp.com/itoshun.xyz/wp-content/uploads/2020/09/ピエロ.jpg?resize=920%2C672&ssl=1)
結論、ホラーとして見るより、コメディも期待して見る、ホラーが苦手な人にもおすすめできる作品だったのではないでしょうか。
「怖さ」と「笑い」は一見すると、相反するものの様なイメージがありますが、実は表裏一体のような関係なのではないか。
また、映画の展開的に見ても、「笑い」があることで「怖さ」が引き立つ部分もあり、そんな恐怖の狙いもあったのかもしれません。
その結果として、ある種の、「コメディ」と「ホラー」の共存を目指した作品として仕上がっているような気もします。
ただ少し、物語の深みを持たせるため、オムニバス形式の各話の深堀りと、それぞれの話の関係性を紐付けて欲しい部分はあります。
個人的には、そんな部分に物足りなさも感じてしまいました。
そんなわけで、ホラーが少し苦手と思っている方にはおすすめさせて頂きます。
いかがでしょうか?
みなさんの感想もぜひ教えてくださいね!
画像出典: いらすとや